注文方法の種類

FX取引における注文方法はいくつかの種類があります。この注文方法を利用することによって、相場画面に張り付かなくても取引が可能になります。ただし、間違えた方法をとったりすると損害を膨らますことにもなりかねません。しっかり把握をして利用してください。

○成り行き注文
為替動向をみながら注文する方法です。レートなどを指定することがありませんので、すぐに注文ができたり、売買もすぐにできやすい利点があります。他の呼び方として「マーケット注文」「プライスオーダー」「リアルタイムトレード」と言われることもあります。

※注意点
相場は常に変動してます。注文をいれた時に売買が成立しますが、その際の値段は確約されたものではなく、変動した価格によって約定されます。つまり、約定後に正式な売買価格がわかることになります。

○指値注文
売買の価格を指定して取引する方法です。為替レートは絶えず変動してますから、レートが取引したい価格まで待つ事が必要になりレート変動をずっと見なければならくなりますが、そのような時間を持てない方は、とても便利な注文方法です。他の呼び方として「リミット注文」と言われることもあります。

※注意点
指定した値まで変動しないと決済がされません。あまりに大きな差での指値でなく、できるだけ近い指値で注文する方が、約定される確率があがります。

○逆指値注文
現在のレートより変動したら売買する指値注文とは逆の取引方法です。不利なレートで指値を入れることになりますが、「相場トレンドにノリやくすなる」「損失を止めることができる」「一定の利益を確保する」といったメリットがあります。他の呼び方として「ストップ注文」「ストップオーダー」と言われます。

※注意点
上昇トレンド、下降トレンドに移ったと判断した場合に、自動的に乗れるようになれます。売買ルールを決める上でも、逆指値注文をうまく利用することが重要になります。

○IFD(イフダン)注文
二つの注文を同時に出す注文方法です。最初の注文が約定したら二つ目の注文が自動的にされます。最初の注文を○○円になったら買いにし、それが○○円になったら売るというような注文になります。イフダン注文は一つの注文には一つの決済方法というルールがあります。利益確定パターンか損失限定パターンになります。

・イフダン利益確定パターン
相場が100円の場合に、上昇トレンドと読んで101円で買い(逆指値)注文を入れて、103円になったら売る(指値)という注文を入れる方法です。つまり2円の利益が確定されたら売るというパターンになります。

・イフダン損失限定パターン
相場が100円の場合に、上昇トレンドと読んで101円で買い(逆指値)注文を入れたけど、何となく予測できなかったので、98円になったら売る(逆指値)注文をする方法です。つまり、損失を2円で抑えるというパターンになります。

※注意点
イフダン注文は二つの注文を同時に出せますが、一つの注文に決済方法は一つというルールがあります。つまり、利益確定パターンですと、確定値まで行かない限り売りは自分でしなければなりません。つまり、損失が出た場合は、自らの判断で損失を手動で決めなければなりません。逆に損失パターンですと、利益が出た場合は自らで利益値を決めて手動で決めなければならなくなります。初心者の方は損失限定パターンをおすすめします。

○OCO(One Cancel Other)注文
一度に二つの注文を出して、どちらかの注文が出たら別の注文は取り消しになる注文方法です。今の為替レートが「高くなったらこうしたい」または「低くなったらこうしたい」とう場合に使うと便利な注文方法です。利益確定パターンや損切パターンなど、様々なケースに利用できます。また、新規でポジションを持つ場合と既存でポジションを持っている場合のどちらでもOCD注文は出すことができます。

※注意点
損失を食い止めるたり、利益減少を抑えたりと有効に使える注文方法です。初心者の場合は、あまり欲張らずに設定することをお勧めします。

○トレール注文
相場レートの動きによって、自動的に注文価格が変動する注文方法です。利益を伸ばしたいけど万が一の時は確保をしておきたい場合に有効になります。トレールとは追いかけるという意味になり、変動を値を追いかけてストップ値をずらしていきます。これは上がった場合でも下がった場合でも有効に使えます。利益確定値を決めない注文方法になります。

※注意点
確定値を決めてから相場レートが変動したら追跡して値幅は変動し、一度上がったり(上がる設定をした場合)とか下がったり(下がる設定をした場合)場合に変動した確定値は戻ることはありません。その場合の利益値確定は自らが行うことになります。

○ストリーミング注文
成り行き注文と同じような性質を持ちながらも、リアルタイムで配信されるレートを確認して、自らのタイミングで発注できる方法です。

○FIFO
「FIFO」とは、First In First Outの略になります。ポジションが成立した日時の古い順から決済される注文方法になります。