革新機構のシャープ再生案は再編が軸、鴻海とコンセプト違う=会長 News

革新機構のシャープ再生案は再編が軸、鴻海とコンセプト違う=会長

[東京 19日 ロイター] - 政府系ファンドの産業革新機構の志賀俊之会長兼最高経営責任者(CEO)は19日、日本記者クラブで講演し、経営再建中のシャープに提案している再生案について、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業とはコンセプトが違い、業界再編を軸としたプランだと述べた。

コラム:日本は「ドル106円」を許容できるか=鈴木健吾氏 News

コラム:日本は「ドル106円」を許容できるか=鈴木健吾氏

[東京 19日] - ドル円相場は日銀のマイナス金利導入を受け、1月末に121.70円まで上昇したが、原油価格や米中経済、欧州金融機関のクレジットなどに対するリスクが台頭し急反落。節目として意識された115.00円も割り込むと、2月11日には110.99円まで下落した。

焦点:たばこ大手2社、「煙なき」戦い 市場一変の可能性も News

焦点:たばこ大手2社、「煙なき」戦い 市場一変の可能性も

[東京 19日 ロイター] - たばこ大手2社が日本市場に、火を使わず有害物質が少ないとされる次世代のたばこを投入、「煙なき」戦いを繰り広げている。フィリップモリス・ジャパン(PMJ、東京都港区)が発売した加熱式たばこ「iQOS(アイコス)」は異例とも言える好スタートを切った。

2016年は「中銀の裏に道あり、花の山」。 為替は中央銀行の思惑と逆に動く! ブログ

2016年は「中銀の裏に道あり、花の山」。 為替は中央銀行の思惑と逆に動く!

■“クロダレジスタンス”が日銀失敗の象徴に!? 前回のコラムでは、黒田ラインの健在を示唆した。

【参考記事】

●黒田バズーカ3の自爆でアベノミクスは終わったか。米ドル/円は近々106円台へ!(2016年2月12日、陳満咲杜)

 当然のように、すでに大きく割り込んだ以上、それはサポートラインではなく、レジスタンスラインとして意識されるはずだ。

 実際、米ドル/円は2月16日(火)に114.87円までリバウンドしたものの、足元では再度112円台へ反落。明らかに黒田ラインの存在を意識している値動きとなった。

米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)

 皮肉にも同ラインは、張本人の黒田日銀総裁が自ら破ったわけだから、現在“クロダレジスタンス”と呼ばれるのがふさわしく、また少し「カッコいい」かもしれない。

 なぜなら、“クロダレジスタンス”は中央銀行の失敗を象徴する言葉として、これから歴史に残るかもしれないからだ。

■世界中の中央銀行の失敗で幕を開けた2016年 もっとも、中央銀行の失敗は日銀に限ったことではなく、世界的に発生しているから、2016年は中央銀行の総失敗によって幕開けし、また、その失敗を引きずる形でマーケットは混迷を深めていくだろう。

 最近の金(ゴールド)の上昇は、世界的なリスクオフの結果と言える一方、本質的には中央銀行への不信がもっとも大きい背景になっているのではないだろうか。

 事の始まりはやはり「問題児」の中国だ。

 昨年(2015年)、中国人民銀行(中国の中央銀行)が中国人民元と米ドルのペッグ制を緩和しようとしたが、これによって人民元安の観測が高まり、これが中国経済のハードランディングを連想させたことから、株の暴落へつながった。その後、中国株の急落が世界金融市場に強い衝撃を与えたことは周知のとおりだ。

 ECB(欧州中央銀行)がマイナス金利政策を推進した結果、EU(欧州連合)圏銀行株は暴落し、銀行の収益を大きく浸食したことで、政策本来の目的を果たしたとは言い難い。実際、マイナス金利でも国債が買われ、資金の安全志向が一段と刺激されたわけだから、中央銀行の思惑が外れたことが証左されている。

 満期まで持つと確実に損する債券を買うこと自体は愚かな行為と言えるが、債券価格の上昇さえ維持できれば(つまり、もっと愚かな投資家が出てくる限りは)、買い手が出現し、また、買い手の出現によって債券価格は上昇し、マイナスになった利回りはさらにマイナス幅を拡大していく。これこそチキンレースだ。

 チキンレースにあとから入ってきたのが日本国債だ。長期国債(10年もの)利回りもマイナスのゾーンに踏み込ませたのが日銀のマイナス金利付QQE(質的・量的緩和策)だった。

日本の10年国債利回り 日足(出所:CQG)

 その結果、株式市場は暴落、円が急騰したことは周知のとおりだから、日銀は少なくとも短期スパンでは、もっとも失敗した中央銀行だと言える。白黒をはっきりつけた形で、市場は黒田総裁が主導した政策に不信任票を投じた。

 では、世界の中央銀行と言われるFRB(米連邦準備制度理事会)は…
為替介入ではコメントしない、政府・日銀の関係は極めて密=財務相 News

為替介入ではコメントしない、政府・日銀の関係は極めて密=財務相

[東京 19日 ロイター] - 麻生太郎財務相は19日、衆院予算委員会で最近の為替市場について「(値動きが)非常に荒い」とし、「為替の急激な変動は望ましくないと考えている」と語った。そのうえで「為替の介入などについてはコメントするつもりはないが、この3年間、政府・日銀の連携は極めて密にされていると思う」と述べた。